ここで私が使う「ネット差別主義者」の定義は、ネットで出来た友人関係を、リアルで出来た友人関係に対して劣っていると考える人間の事だ。やつらは意外な事にネット経由での友人がリアルよりも多い人間に潜んでいたりする。
私の知り合いで最もネットに浸かっている男は、常に友人がいないと嘆いているのだが、そいつにはネットの友人がたくさんいるように見える。というか、わたしもそのひとりなのだが、その言い方は私たちが友人関係にないと遠回しに言ってるように感じられるということにさえ鈍感なようだ。どうも彼のあたまの中では「ネットで出来た関係は友人ではない」という刷り込みがあるように見える。ネット人間と言ってもいいぐらいに彼でさえ、である。世の中恐ろしいものだ。