私は父親が嫌いだ。
今わたしは家を出ているのだが、先日父が馬鹿な理由で入院した。
彼は入院して寝ているだけだ。
私は病院にいって帰ってくるたびに体調を崩した。
原因は多分、父だ。
本当に口もききたくない。
母のことは好きだ。
しかし最近の母との会話の五割は父のことだ。
こんなことで困った、こんなメールが来た、こんな様子だ……といった調子だ。
基本的に愚痴。母曰く「情はあるが愛はまったくない」のだという。
だから母の話は父を肯定するような内容ではない。
それでも母と話をしていると猛烈に気分が悪くなってきて、胃も痛くなる。
入院している夫についての愚痴なんて実の子以外にはめったに喋れないだろうから、私は大人しく相槌をうつ。
それでもどんどん返事がぞんざいになっていくし、話が聞こえなくなってくる。
母には申し訳ないけど、脳が拒否するのだ。
いい年をして本当に情けないと思う。
でも今回のことは私にとっては決定的すぎた。
こんなに嫌いな人間は後にも先にもいない。
母に申し訳なくてたまらない。
だから母に「父の話を止めてくれ」とはいえない。
しかし、苦しい。気持ちが悪い。
こんなところに書いたからって何と言うことはないんだけど、辛くて辛くてどうにかなってしまいそうなのだ。