2009年8月30日に行われた第45回衆議院議員総選挙において、民主党が308議席を獲得し、自民党が119議席しか獲得できず、結成以来初めて衆院第1党のざから転落した、という圧倒的大差がついてしまった異常な事実に対して、一日本国民としてお詫び申し上げる。この選挙の結果と、今後日本国に起こるであろう損益は、私の責任である。
私は今回の選挙において初めて国政選挙で投票権を得た23歳である。今回、小選挙区では無所属新人、比例代表区では共産党に一票を投じた(結果は議席獲得に結びつかなかった)
今回の選挙を回顧するとき、この選挙の有権者は「よくわからない熱気に包まれてこういう結果になってしまった」「マスメディアのコメントを信用してしまった」「先の見えない大衆がおろかな行為をした」などと主体性のない言葉を発し、自分の外になにかどうしようもない存在があったかのように振る舞い、自分には責任の無いという態度を取るであろう。
それは選挙権の無い者からすれば大変不合理な出来事であり、それは私がこれまでの選挙で有権者に対して感じた不満と同じであると想像する。
だから私はここに宣言する。
今回の選挙の責任は私にある。
そして私自身はこれからこの選挙の結果による日本国の損失を少しでも回復できるように試み、「自分とは意見を異にする人間たちをも含めた日本」という国を私が代表するという意識を持ち、よりよい国になるように努力していく。
それはインターネットの中でのみ自論を戦わせ、議論するというものではなく、現実世界で、ある特定の政党やイデオロギーに基づいて他者に対して行動するというものでもなく、両者をうまく取り入れ、より多くの人に政治について考える機会を持ってもらえるようにし、より多くの対話が行われるようにすることである。
もちろん、個人的な能力の研鑽も忘れることなく行う。
なぜ実名では無く匿名でこのような文章を発表するかというと、ただ一人の誰かがそう言っているというだけではなく、この文章を読んだあなたの側にいる誰かがそう言っているのではないか、見えないところでそのような努力をしているのではないか、という見方を持って頂き、この問題をより身近に感じて頂きたいからである。
最後にもう一度。本当にすまない。