最近、暇があると世界史講義録を読んでる。
中高時代は言われても勉強しなかった世界史だが、こうして改めて「読み物」として提示されると、物凄い大量のロマンと感動に包まれていると気付かされる。
どうしてあの頃あんなに歴史が苦手だったのか考えてみると、「当時の価値観がよくわからない」=「行動・理論が理解できない」に尽きたのかも。
たとえば、自分はヨーロッパ史でついこの間まで「三十年戦争」にひっかかってた。
教会が免罪符発行して、ルターさんが「ダメ、絶対」って反抗して、それが新教に繋がって……で、旧教と対立していくのは解る。
でも、旧教を国教にしてる国同士が争うのは関係なくない?なんで同じ戦争として一括りにしちゃうの?
ていうか途中で寝返るの止めろよ!小早川くらいしか受け入れられないんだよ!
みたいに思ってた。
ところが「戦争って単なる意地や信念のぶつかり合いじゃなくて、れっきとした外交手段なんだなー」って理解出来てから、驚くくらい三十年戦争の概要が頭に入るようになった。
と同時に、中世以降のヨーロッパ動向が理解出来るようになった。
だけでなく、理解したつもりになってた日本史の解釈も変わってきた。
ぜんぜん理解出来てなかった。
なにかきっかけがあれば理解出来るようになる。
そうすると自分でも驚くくらい知識を吸収できるし、思考に幅が生まれる。
それが更に他のことの理解へと繋がっていく……ってこれ、勉強の根幹だよなーと気付いた。
何かを学ぶのって本当に楽しい。
次は、今は亡き父親に出された数学についての問い「ラプラスの悪魔」でも勉強してみようかと思う。
酒の肴に小学生の頭を悩ませるのが好きだった父は、20代になって学ぶ楽しさを覚えた我が子をどういう目で見ているのか、ちょっと気になってきた。