今の日本は老人達の政治力が強すぎる。若者は、老人達から政治力を奪い取るべきだ。
平成大停滞において、老人達は我々若者を労働市場から締め出すことで正社員の座を守った。我々は、高校や大学を卒業した年が悪かったというだけで、就職難に苦しみ、多くの仲間が職を得られなかった。
我々の仲間が失業に苦しんでいた時、老人達は我々を「ニート」と呼び、「働く気が無いからだ」などと精神論をぶち、説教することで悦に入っていた。
ようやく景気が緩やか過ぎた回復段階に入ると、老人達はバブルだインフレだと騒ぎ、金融を引き締めて再び日本経済を不況に叩き落とした。インフレなど微かな兆しでしかなく、デフレの危険の方がはるかに大きかったが、老人達は自分たちが貯めこんだ金融資産が目減りすることを嫌ったのだ。その結果、失業や不安定雇用に苦しんでいた若者たちが救われるに十分な景気拡大は実現しなかった。
今の20~30代は、支払った保険料より少ない年金給付しか受けられない。かたや老人達を見よ。保険料よりも多額の給付を得られるのに「年金だけでは暮らせない。少なすぎる」などとほざいている。年金だけで暮らせないのは当たり前だ。老後のために貯蓄するのが当然で、貯蓄を取り崩して暮らせばいい。こんな年金の世代間格差は公平といえるだろうか。もちろん言えない。しかし、老人達は給付額のわずかな削減にすら強硬な反対を示し、現役世代からの搾取を続けようとしている。
若者たちはよく耐えてきた。しかし、そろそろ怒ってもいい頃だ。政治を老人から奪い取り、公平な制度を作るのだ。
政治家が老人達を優遇する理由は簡単だ。彼らが票になるからだ。政治家にとって日本国民とは票になる者達だ。政治家にとって投票しない若者達は日本国民ではない。
だから選挙に行こう。我々も日本国民だと政治家たちに思い出させよう。そして、若者にも配慮した政治をさせるのだ。
「投票したい政党がない」という悩みはもっともだ。共感する。自民党か民主党かを選ぶなど、ゴキブリと白アリとどちらがましかを選ぶような選挙だと思う。他の政党は言うまでもない。
だが、投票することに意味がある。政治家は、票になる人達には利益を運んでくる。投票して、若者も票になると政治家たちに認識させてやれば、若者に配慮した政治がおこなわれる。有効票であればどの党でもどの候補者でもいい。若年層の投票率が上がることで、若者も票になると政治家たちが認識することが重要だ。
投票しよう。我々も日本国民だ。日本は老人達だけのための国ではない。我々にも配慮した政治・社会を実現させよう。