久しぶりに友人に逢ったら、趣味のために生き、趣味のために働く人になっていた。
いいなあ、ぼくにはとてもできない。
事実、人に迷惑を掛けないならそれでもいいし、没頭できるだけの趣味があることを羨ましく思う。
そいつとは別の友人だが、こんな人もいる。
近年、両親が離婚し、片親のところにいるが、その親ももう歳である。
友人はもう働いていてもおかしくはない歳である。同級生の自分が就職して働いているのだから。
友人はこの4月から、声優になるための専門学校に通うことになった。
学費は多分親持ち。良くても折半だろう。この歳になるまで定時高に通いつつバイトしていた程度なので、財力はそんなにないだろうし。
昔から奴は声優になりたいと言っていた。その夢を叶えるために今、学校で学んでいる。
こちらには尊敬と呆れの念を込めて。すごいなあ、ぼくにはとてもできない。