今こうして僕が死の淵に喘ぎながら布団から出ることもあたわずに絶望に苛まれているというそのときに、「天皇はいらない」だとかなんだとかで盛り上がっている人たちがいる。
昨日去っていった僕の大切な人も、そういえばとても真剣にそれを語っていた。
その議論はいったい誰を救うのか。
僕は誰によって救われるのか。
誰か、……
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