http://d.hatena.ne.jp/nakamurataisuke/20090407/1239040351
言いたいことは良く分かる。自分も似たようなこと思っていたし。人間完璧じゃないから普通120%どころか100%も出せやしない。とある本に"モノの質を80%から90%に上げるには、80%のモノを作るのと同じ労力が必要だ。だからこの仕事は80%がベストなんだ。"と言ったことが書いてあった。その通りだと思う。自分の経験からもその通りだと思った。その経験からいえば、90%のモノを一つ作る努力をするくらいなら、80%を2回作った方が良い。2回目の80%はきっと最初の90%を超えるからだ。だから俺は100%を作りはしない。だけど自分は90%のモノを作る努力をしようとしてしまった。そういう努力を120%してしまった。
それでどうなったかといえば潰れてしまった。オーバーヒートとでも言えばいいのか。終わった途端力が抜け、再起動しない。1年半たった今も。全くもって自分でも情けないのだけど、どう立ち直っていいのか分からない。これが100%を超えてしまった人間の結果なんだ、と思う。ちょっと前は過労死とか自殺とか意味が分からなかった。弱い人間とかダメ野郎だったんだろうなとか思ってた。でも今は違う。彼らは天才ではなかったが、普通の、本当に普通の弱さを持った人間だったんだと思う。ちょっと上手く立ち回れなかっただけの。
自分はあの時80%を作るべきだった。それを100%頑張るべきだった。人間は100%までしか決して出してはいけない。出させてもいけない。だから120%で頑張ることを良いことだなんて言わないで欲しい。そういうことを言うのは120%を、100%を本当に出してからにして欲しい。そしてそんな時が来ないことが何よりも幸せだと思う。