「思いつく」ことと「考える」こととは違う。
それにも関わらず、「考える時間をください」と言いながら、何かを思いつこうとすることに終始してしまうことがある。
「思いつく」というのは、頭の中に浮かびあがったことがらをとりとめなく出すことである。
「考える」というのは、対象に関して浮かびあがったことを整理することである。
そして、「考える」という行為には明らかなゴール(目標)が存在する。
「考える」とはゴールに到達するための情報を探索することである。
今日の晩ごはんを考える場合、ゴールは「晩ごはんのメニューを決定する」ことである。
そして、実現可能なレシピの中から適切なものを一つ選ぶことになる。
実現可能ならレシピとは、持っているリソースや状況によって決定される。
ここでいうリソースとは、「予算」、「人手」、「料理本」、「冷蔵庫の中身」、「近所のスーパーで売ってる物」などによって決定される。
それは、健康状態、季節、イベント、ここ一週間のメニュー履歴などのことをさす。
( 誰かの誕生日の場合、予算が増加し、誕生日用のレシピが利用可能になったりする。 )