2009-02-14

[][]一つの素粒子には、歴史がない

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2009/02/post-cb7f.html

私の人生は、私という存在歴史だ。

 私は、死ぬことによって私が存在しなくなってしまうことを恐れる。もはや、朝の太陽の輝きや、新しく出版された小説や、友人の冗談に接することができなくなることを恐れる。私という歴史は、私の死とともに終わる。

 このような私の死に対する恐れも、生に対する執着も、全て私と言う「システム」を考えたときに初めて成り立つ。

 私を構成している電子や、陽子や、中性子にとっては、私の生も死も、何の意味もない。私が死に、私の肉体が朽ちてしまうことは、私や私の周りの人間にとっては一大事だが、私の体を構成している原子分子にとっては、何の意味もない。

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