(「何故本なんて読む?」という質問に対して)
「フローベルがもう死んでしまった人間だからさ。」
「生きている作家の本は読まない?」
「生きている作家になんてなんの価値もないよ。」
「何故?」
「死んだ人間に対しては大抵のことが許せそうな気がするんだな。」
「ねえ、生身の人間はどう?大抵のことは許せない?」
(村上春樹『風の歌を聴け』)
というのを思い出した
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村上春樹は、彼が死んでから読む。 同時代の作家を追体験することのおもしろさはよく分かってるけど、でも、きっと、そうするんだろうな。
(「何故本なんて読む?」という設間に対して) 「フローベルがもう死んでしまった人間だからさ。」 「生きている作家の本は読まない?」 「生きている作家になんてなんの価値もな...
作者が死なないと全集が出せないから、編集者に執拗に命を狙われる小説家の話があったな。