2009-01-19

色域のことがわからない

HDMIはYUVという信号で色情報を送っているのだが、地デジブルーレイなどの動画データ削減のために色情報が落とされている。落ちていない状態をyuv=4:4:4と表記し、落ちている状態をyuv=4:2:2と、さらに落ちている状態をyuv=4:2:0というそうだ。地デジブルーレイはyuv=4:2:0であるらしい。

地デジブルーレイがそのていたらくならばと液晶テレビメーカー各社は映像処理回路をyuv=4:2:0で処理するよう設計、たとえ4:4:4の信号が来ようが映像処理回路を通った時点で4:2:0に落とされてしまうようになっているのだという。

おれも最初は「それでいいんじゃないの」と思っていたのだが、それでは困る場合が多少あったりする。PCゲーム機接続した場合だ。

基本的にPCゲーム機から流れる映像信号リアルタイム生成された無圧縮なものなのでyuv=4:4:4だ。しかしテレビ映像処理回路は勝手にyuv=4:2:0に落としてしまい、結果として液晶テレビネットやろうとすると文字が滲むのである。

ではどうすればいいのかというと、映像処理回路をバイパスする機能を使えばよい。「ゲームモード」とか呼称されている映像モードで色情報を削減せせずに表示できる場合があるのだという。

液晶テレビ映像処理回路というのは映像圧縮により失われた詳細をマシにみせるのがその主たる役割であり、ゲーム機映像にかける必要はまったくないのだ。

ところで、DIGAというブルーレイレコーダーにはクロマアップンプリングという機能がついており、これはyuv=4:2:0に削減された色情報をyuv=4:4:4に復元する。これにより美しいブルーレイがより美しくなるのだという。

しかし、さっきからいっているように液晶テレビはyuv=4:4:4信号勝手にyuv=4:2:0に削減してしまう。せっかく復元しても、ぼやぼやしていたらyuv=4:2:0に削減されてしまうのでこの機能を有効に使うにはブルーレイレコーダーを「ゲームモード」で見る必要があるということになってしまうのだろうか?

しかし、レコーダーというのは地デジの視聴にも使う。地デジ映像ブルーレイに比べ強く圧縮されており映像破綻している。それをごまかすためにメーカー各社は映像処理回路をテレビにつけているのであり、これをバイパスしてしまってはダメではないのか。

それともレコーダー自体にも映像処理回路は備わっているのだろうか。だとしたらレコーダーテレビで重ねがけしては具合が悪いだろうから、バイパスして正解という気もする。

考えるほどわからなくなる。色域なんて知らなければよかった。

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