2008-12-21

反省無き謝罪について

ある物事に対して、自分の中では納得のいくまで熟考した行動の結果、

迷惑を掛けてしまった相手が居るとする。

だが、そうやって迷惑を掛けてしまった事を省みても

個々の優先順位の関係から考えて

もう一度同じ状況に置かれたら同じ行動を取ってしまうだろうな、という時

ものすごくシンプルな局面に置き換えると、

「あなたの大事な人と、全く知らない人が生命の危機に瀕しています。

 ですが、どちらか片方しか助ける事は出来ません」的な状態で、

可能な限り両方助けようとする考えを巡らしたけども、

結局有効な対策が見つけられずに知らない人の方を見捨ててしまった、という感じだろうか。

誠心誠意申し訳ないとは思っていても、

きっと同じことが起こってしまうだろう事は想像できてしまうので、

反省しています」という言葉は口が裂けても言えない。

そこで嘘をついてしまったら、謝罪の気持ちまでもきっと嘘だと取られてしまうだろう。

でも、そんな中途半端片手落ちの謝罪で

「まぁそうだよね、仕方なかったね」と許容してくれるような人間なんてそうそう居るわけがないわけで、

そうなると結局、相手の憎しみをこれから一心に受け続けるしか方法はないのかと思う。


だったらじゃあこの場合の謝罪の意味ってなんだろう。

単に申し訳ないという気持ちを伝えるだけの、

「最低限伝える事は伝えた」というこちら側の自己満足でしかないような気がしてくる。

実際に先方がそんな謝罪を聞かされたところで、救いになるような要素は全く無いとは思う。

そうは思うけど、万が一にももし自分の謝罪によって

先方の気が休まる可能性があるのだったらそうするのが自分の義務だろう。

しかしそういう「やれるだけの事はやる」という姿勢が

結局自分に対するエクスキューズでしかない気がしてきて、という無限ループ

はぁ。

  • 「残念に思っている」ということを伝えるのは非常に重要。 こちらに悪意がないことを明確にしておいたほうがいい。

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