2008-12-15

ヘッジとスペキュレートの違い

デリバティブ活用地方債自治体金利負担増 金融混乱で裏目

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081215AT2D1101715122008.html

岩手県は円高のときは金利が高い、円安のときは金利が安いという債権を発行した。

金融工学を駆使した先進的な取り組みです(キリッ

そんな財政担当の県職員の笑顔が見えてくる記事だ。

問題の所在

世の中にうまい話はない。それは町ゆく小学生でも分かっていることである。
だが、自治体職員には難しかったようだ。

強盗や詐欺なんかは刑事罰損害賠償リスクを伴うし

株式売買は常に価格が動き回っている。

地方自治体債権の利率だって同じだ。

格付けが低ければ利率は高く、格付けが高ければ利率は低い。

リスクを変えずして利率をそれ以上に下げることはできない。

ふんわりスペキュレート

岩手県はきっと自治体公営で輸入業を営んでいるのであろう。
それならば、円高のときに利率が高くなるというリスクの取り方は理解できなくもない。

単にリスクを取れば利率が下がるだけという理由であったならそれは投機に他ならない。

円安のときには利率が安い。どこの証券マンが売りつけた?

全体に占める割合は少ないとはいえ、あまりにお粗末である。

簡単な話、手数料証券会社の食い物になったようなものだ。

かっちりヘッジ

市場不安定さが嫌だから公務員を志したのだろう?
そのためには受験勉強という対価を払うそれがヘッジだ。分かっていたはずじゃないか。

夏冬の気温の変動によって金をやりとりする小売向けのオプションがあると前に読んだことがある。

こういった気候変動のリスクに対するヘッジを促すオプション

小売、農業等さまざまな面で活用したほうがいい。

と個人的には思っている。四半期の終わりにヤキモキすることがなくなるだろう。

サイゼリアも同様な失敗だったのではないかとみる。

彼らの方向性は正しかったのだが、少しだけスペキュレートをしてしまったのではないだろうか。

リスクとリターン。ヘッジとスペキュレート。この違いつけられるようになりたい。

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