2008-12-14

エスカレーター法則

エスカレータールール

東京およびその周辺の人は、エスカレーターに乗るとき、左側に乗るよね。

大阪では右だよ、とか、国際的には右に乗ることが多いらしいよ、とかは、この話ではどうでもいい。面倒なので、大阪周辺とか東京大阪の間にあるところ、東京より大阪の方が近いところは置いておこう。

エスカレーターの片側に乗るのは、片方は普通に乗る人、もう片方はエスカレーターを歩く人、と言う風に決めておけば歩きたいのに前の人が止まっているので歩けないって事態を防げる。そういった気配りのためのルールだ。

片側に乗ったり歩いたりするのはエスカレーターに負担がかかるとかは、この際どうでもいい。

特に東京では、混雑したところでも、エスカレーター片側ルールを徹底しようとするので、エスカレーター周辺で人がごった返した状況がよく見られる。ルール破って両側に乗った方が結果的に流れがスムーズになるんじゃないの?と思うような、目的と手段を取り違えた悲惨な事態になっている。それに物申したい気持ちもあるが、それもこの際どっちでもいい。

仙台でのケース

私は今、大阪よりも明らかに東京寄りで、東京大阪の間にはない地域にある地方都市仙台に住んでいる。

仙台でのエスカレーターの乗り方を見ていると(意識的に左側or右側と決めている人もいるだろうが全体を見ると)基本的にフリーダムだ。

どうしてなんだろ?と考えてみた。

あまり急がない人の多い地域?他人に配慮できない人の集まる地域?いや、違うなぁ。

私のたどり着いた結論は「エスカレーターの片側に乗りましょう、と決めると歩く人が歩きやすい」ということに気づいていない、だった。

なんで気づかないの?

エスカレーターは、歩きたい人もいるんですよ

・両側に乗ってたりしたら、歩けないんですよ

→だったら、歩かない人は片側に寄ればいいんじゃない?

ただ、これだけの話。気づく人なら、小学生でも気づきそうな話。けど、気づかないんだと思う。

別に、仙台人をバカにしてるわけじゃない。こんな簡単なことでも、人間は案外気づかないもんなんだよ、と私は思うわけ。

こんな単純なことだが、気づくためには、まず、歩きたい人がいることを理解しないといけない。そして、歩けないことを理解しないといけない。一番気づきやすいパターンは、自分が歩きたい人になって、歩けないことを体験することだ。が、そうでなければ、

歩いてる人がいることを理解し、歩けないことに気づき、その2つを結びつけなきゃいけない。

そして次に、それを、じゃあどうすれば解決できるだろう、と疑問に思わなければならない。

このような極めて単純なことであっても、何かに気づくこと、気づいたことを結びつけること、それを疑問に思い解決法を考えようとすること、その3つのプロセスを経るのは案外難しい。

それを私は「エスカレーター法則」と呼んでいる。

例:うちの大学先生の場合

大学先生で、講義で主に黒板を使い、写真を見せるときはOHPを使う先生がいる。

その先生は丁寧に板書をし、終わってしばらくしてから学生の方を見ながら説明をし始める。講義を受ける人のことを考えた、非常に上手な講義だと思う。

だが、その先生OHPを使った後、OHPをしまわないから、それが非常に邪魔で黒板が見えにくい。

それだけ丁寧な講義をしてくれる先生だ。気づいていたら、OHPをどけるくらいのことをしてくれるだろう。つまり、その先生は気づいていないのであろう。

OHPでかい

邪魔で黒板見えにくい

→どければよい

ただこれだけのこと、と思うかもしれないが、気づかないものなんだろう。と、私は思う。

  • 私個人は、「エスカレータは歩いちゃダメなもの」と長い間思っていたなぁ。 歩いている人が居たら、「マナー悪い」と思っていた。

  • あのー、仙台居るけど中心部はエスカレーターは皆左寄りで乗ってるよ?JRも地下鉄も。 (まあ地下鉄は階段の途中だけエスカレーターがあるという変な構造している場所が多くてあまり...

  • なんだか本題じゃないエスカレーター話題にばかり食いつかれて気の毒だが、本題についても「先生すいません、OHPがじゃまです」のひと言が言えない増田のチキンっぷりに『微妙』...

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