2008-12-11

一流の研究者マネージメントハートマン編

研究室配属で

わたしが指導教官ハートマン准教授である

話しかけられたとき以外は口を開くな

口でクソたれる前と後に“サー”と言え

分かったか、ウジ虫ども!

(Sir,Yes Sir)

ふざけるな! 大声だせ! タマ落としたか!

(Sir,Yes Sir!)

貴様ら雌豚どもが俺の訓練に生き残れたら―――

各人が博士となる 科学に祈りを捧げる知の司祭

その日まではウジ虫だ! 地球上で最下等の生命体だ

貴様らは人間ではない

両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!

貴様らは厳しい俺を嫌う

だが憎めば、それだけ学ぶ

俺は厳しいが公平だ 経歴差別は許さん

留年院試編入組、社会人、俺は見下さん

すべて―――

平等に価値がない!

俺の使命は役立たずを刈り取ることだ

愛するラボ害虫を!

分かったか、ウジ虫!

(Sir,Yes Sir)

ふざけるな! 大声だせ!

(Sir,Yes Sir!)

深夜2時の研究室

「豚娘は研究室を愛しているか?」

「生涯忠誠! 命懸けて! 研究! 研究! 研究!」

論文を育てるものは?」

「熱きデータだ! データだ! データだ!」 

「おれたちの商売は何だ、お嬢様?」

実験! 実験! 実験!」

博士号授与式で

本日をもって貴様らはウジ虫を卒業する

本日から貴様らはポスドクである

兄弟の絆に結ばれる

貴様らのくたばるその日まで

どこにいようとポスドク貴様らの兄弟だ

多くはアメリカへ向かう

ある者は二度と戻らない

だが肝に銘じておけ

ポスドクは死ぬ

死ぬために我々は存在する

だが科学永遠である

つまり―――貴様らも永遠である!

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