朝?
のらりくらりと、生きてきましたが。
ところで、ぼくは朝ごはんを食べるのか?
男の子だろ? いいやそういう問題じゃなくって。
「盛り上がってる?」
「いいえ、そうでもありませんよ。ははは」
ぼくはふがいない自分を笑いつつ、ベンチに腰掛けた。
ぼくはあれか。そして、ベンチに腰掛けた。
「あれ? ぼくはさっきベンチに腰掛けませんでしたか?」
「そうでしたね」と笑う。笑い合いもひとしおである。
その時であった?
ズガーン!
衝撃もひとしおであったその後、ぼくと唯ちゃんは急いでベンチに腰掛け
「唯ちゃん、無事か?」「ええ、私は無事ですか?」「ええ、無事です」
流した涙の数だけ物語はあるのだろう。
唯ちゃんの無事を確認しつつベルトを締めるやいなや激痛がトシキの息の根を
止めた。トシキは息の根を止められつつ反撃。お互いに鼻血まみれの顔でニヤニヤ
笑っていたのだろうか。
「まあ、座れ」「いやだ」「やめて二人とも」唯ちゃんの白い顔が黒く歪む。
トシキは観音座りをしてチャクラを溜めなさい。溜めなかった。どうするのか、
しないのか、それとも...?
「ふふ」どちらともなく、お互いをにらみ付けた。その刹那! トシキの
そして、天空を調査する魔法のソナタはめくるめく砂漠のどまんなかで
いまだ見えざるアルテミスの物腰を柔ら柔らかにしつつ、堪えがたい刻の
いとなみを柔らかに見つめるといいね、と、トシキと加奈子は思った。
唯ちゃんは、あまり思わなかったのかねえ? なんてね。
それはそうと今朝喰った目玉を離さない。もう離さないんだ。
西日が消えやがて夜明けだ。そんな真夜中の物語.....IF.....