そうすると、たまに、みんなにおかずを配り終える前になくなってしまうことがある。
配分を間違えて、一人当たりのおかずを多めによそってしまったためだ。
そういう場合、みんなに声をかける。
「おかずが足りないので、多い人はおかずを戻してください。」
何人かが出てきて、おかずを戻してくれる。
だが、必要な人数分には、若干足りなそうな量だ。
配膳が済んだ席を見回すと、Aくんのおかずは他の子よりも多めによそっていることに気づいた。
Aくんは聞こえているのかいないのか、まったく戻そうとするそぶりはない。
たしかに、一度よそってもらったおかずを戻すのは、食べ盛りの子供にはつらい。
しかたなく、戻してもらったものを人数分に分ける。
「いただきます。」
それぞれが給食を口に運ぶ。
すると、給食に口をつける前に立ち上がって、先ほどのおかずを戻しにいった子供がいた。Bくんだ。
量が多いと思った場合は、いただきますのあとで、口をつける前に、各自で戻していいルールがある。
Bくんはそれに従ったのだろう。
「ごちそうさま。」
何人かの子供は、例のおかずを残している。
その中には、Aくんも含まれていた。
上記のことから、AくんとBくんは今後どのようなことを学ぶべきでしょうか。
出し渋ってればわりと得をすること