キリスト教は神を人間を超越した存在として人間はそれに従属化される。念仏思想の阿弥陀如来もそれと同じように人間を超越した存在として人間はそれに従属化される。
両者は人間の自立を説くのではなく「神仏にすがる。」という姿勢が同じである。
その長い者には巻かれろ的な思想が、国家権力には都合上よろしくてそれぞれに文化として国に根付いて当時の封建社会を支えてきたのである。
近代に入ってからは科学技術の発達とともにマルクス主義や民主主義思想が台頭して、宗教的権威主義は近代哲学の科学的な反証から批判をされた。
しかし、現代でも日本人は(それが念仏思想の影響)とも知らず知らずに、違う形でその名残を残している。それは、現代社会を覆う無気力と諦めと虚無主義がそれだ。
キリスト教は景教って名で日本に伝わっていたんだから、頭のいい人ならエッセンスを吸収して日々の教えに含めることだってあったろうさ。