私には異父姉妹が居る。
たしか私の12歳上だったと記憶している。
会った事は2回だけしかない。
12歳の時と、13歳の時。
とても気さくな人で顔も性格も母に良く似ていた。
私は父親に顔も性格も良く似ている。
だから会うのは、とても憂鬱だった。
お姉ちゃんだよ、と言われても実感なんて沸かないし
元々ひとりっこで育ったせいか姉妹とはどういうものかなんて分からない。
それでも姉は嫌味一つ言わず優しかった。
それが逆に私の居心地を悪くした。
母は過保護な人だから、姉と三人で会っていても何かと私を構った。
姉は「○○ちゃんは甘えっこやね。1人でがんばらなあかんよ」と言った。
私はいよいよ落ち着かなくなって、うつむいて「うん」としか言えなかった。
姉が9歳で母と離れて、どうやって生きてきたのだろうとぼんやり考えながら。
私が生まれてきたことは、もう仕方ない事で
母がどういった経緯で姉を置いて私の父と結婚したのか詳しくは知らないけれど
ただ、申し訳ないという気持ちが私の心の中でもぞもぞして苦しかった。