2008-07-31

国道の脇の歩道を歩いていると、反対側の歩道を歩いていたカップルが立ち止まって空を見上げた。

カラスが二羽、街路樹に止まってる。カァカァと大きな声で鳴いている。

早朝によく鳴いているので気が付かなかったが、昼間に鳴いているのは珍しい気がした。

ふと向い側の車線に目を落とすと黒い物体が転がっていた。

カラス死体だ。

鳥でも車に轢かれることもあるんだと驚いた。

歩いていると足元にスズメやハトがいて踏みそうになることがある。

そんな風に国道を歩いていたらから轢かれてしまったのだろうか?

交通量の多い道だから、運悪くフロントガラスにでも当たってしまったのかもしれない。

さっきカップルが止まった辺りに自転車が近づいてきた。

一羽のカラスが低空飛行で自転車の背後から近づき、後頭部に嘴で一撃喰らわせて街路樹に戻り、カァと鳴いた。

自転車の人は何事か、と驚いた様子で立ち止まってカラスを見上げている。

あのカラス達は死んでしまったカラスを近づく者から守ろうとしているのか。

カラスにも仲間を思う情はあるのだなぁ。

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