商品の説明や購入方法が録音された食品会社のフリーダイヤルに約500回電話をかけたとして、群馬県警高崎署は25日、西東京市新町5、配管工、野本浩幸容疑者(38)を偽計業務妨害容疑で逮捕した。「女性の声で録音された音声ガイダンスに興奮した」と容疑を認めている。
調べでは、野本容疑者は05年7月から06年11月にかけ、二つの携帯電話から同県高崎市に本社を置く食品会社の通販専用フリーダイヤルに約500回計3100時間電話し、通話料約380万円の損害を与えた疑い。商品は購入しておらず、同社は06年12月に被害届を出していた。
録音は電話を切るまで繰り返し流れる。「女性の声を聞きたいが、生身の女性とはしゃべれないのでかけた」と供述しているという。高崎署は同様の被害があるとみて追及する。【伊澤拓也】