初めて梅田望夫氏の講演を聴きに行きました。
講演はとても面白く、激しく同意する内容だったのですが、うちのような大企業とは逆行する考え方でしたね。高い志を持った小さなチーム、多様性を許す組織、個人をエンパワーする技術。どれを取っても当てはまりません。
なぜでしょう?
ITゼネコンに自律的なチームは不要です。ゼネコンの言うことを素直に聞く兵隊が必要です。多様性が不要なのは人月ビジネスから自明でしょう。個人をエンパワーする技術は、マネージャからすれば厄介なものでしょう。
梅田望夫氏は180度も違う場所に来てしまったのではないでしょうか。講演の後にパネルディスカッションがありましたが、結局のところ社内の宣伝をしにきた人ばかりで建設的なディスカッションはありませんでした。梅田氏の話をTo Beとすれば、As Isから一歩も出ていない対話だったように思います。結局何をやっても組織は変わらないという閉塞感を残したまま、クロージングしてしまいました。せっかく講演にきてもらってるのに、これではあまりにも失礼では。
これ以上書くとバレるので自重します。