去年の春くらいに出会った人がいた。
休学していたりして人生がつまんねーよって感じの人だった。
超田舎者丸出しの行動なんかも笑っていたけど、かわいかったし面白かった。
何の因果か、一緒に暮らすことになった。
それならばと部屋に泊めていた。
一緒にいる時、
「本当は俺なんかと一緒にいないで、早く何か見つけてここ出て行けるのがいいことだよなー。
例えば彼氏を見つけるとかでもいい。
俺(とか与えた環境とか)を利用して何かすればいいんだ」
と言うと
「そんなこと言わないで。一緒にいるの」
と反論されたこともあった。
彼女との思い出は多い。
私はあんまり記憶しておかない方だから、すぐには色々は思い出せないが。
下着も地味で、いっつもジーンズだった彼女を外に連れ出し、下着屋にいって、何故か俺がサイズを測って下着を買ったりとか、スカート買ってあげたりとか。
化粧も最初は上手くなかったが、私といる間にどんどん化粧が濃くなっていったというのもいい思い出。
一時期は友達なんていないと言っていた彼女だが、今は友達も彼氏も見つけて幸せ?になっているようだ。
寂しい気持ちがない訳ではないが、それでいいのだろうと思う。
自分も昔は色々な人に助けられてきたと思う。
はっきり言って私は友達が本当に少ない。
自分から連絡しなければメールが1ヶ月くらい誰からもこないなんて普通過ぎることだ。
そんな自分でも助けてくれる人達が今までにいた。
時には彼女であったり(友達いないけど、微妙な美形のせいで彼女は出来る)、当時やっていたバンドのメンバーであったり、同級生であったり、年上の同僚だったり、勿論親もそうだし、時には人妻であったり。
そういう人達から助けてもらったから今の自分があるというのも分かっている。
相手にとっては大したことではないのかも知れないけれど、それでも自分にとっては(今思うと)本当に大きいことであった。
その経験から、自分が何かをすることによって誰かが前に進めるならば何かをしたいと思っていた。
彼女にとって自分の存在がどんなものだったかというのはどうでもいいのだけど、人生で初めて少しでも何か出来たのではないかと思っている。
さて、次は自分の幸せを探しに行こうか。
正直、年齢的なものもあり、自分が夢見ていたことというのは難しい。
難しいけれど、何もしなければ何も変わらない。