By だーーー - レビューをすべて見る
私たちはメディアを通してでしか事件を知ることが出来ない。
その裏でどのようなことが行われているのかを知る術は無い。
その構図にしたがって、一般人受けするような文章・映像を作るメディア。
近年、検察の描いた構図は独りよがりであり事実と反する場合が多々出てきた、そしてメディアがそのことを批判する能力を完全に失っていることを現場にいた人間が述べている。
ニュースキャスターが、さも分かったかのようにフリップを使って事件の構図を説明しだす。
しかし、本書を読めば、それは疑って見なければ行けないと思うようになる。
時間内に収まるように、誰でも分かるように必要以上にシンプルにされたその情報には、検察とメディアにとっては都合がよいが、当事者や一般人にとってはたまったものではない。