一筋、垂れ下がったのは涙のすじでも、さらさらとした髪の毛でも、流れ星でもなかった
コードネーム、、、奴を呼ぶのにわざわざそんなものが必要だとは思わない
だが、奴はいま追われる身として、その名前を臥せなければならなかったのだろう
メトゥアリックなキーチェーンに繋げたのは本当に財布なのか、
自分自身がつながれたかのような錯覚までさせる。
舞い落ちる木の葉などない
「びーえーえぬえーえぬえー」クレープもない
俺の前でタバコを吸うんじゃねえ
せっかくのペロペロキャンデーがまずくなる
尖らせた口のさきから突き出た棒は、大人の男が吸っているそれを思わせるかもしれない
だが、そんなものはない
残影だ
巧妙に仕組まれた奴を見つけるには、魔法の呪文が必要なのかもしれない
だが、それは「ペロペロキャンデー」ではない