まだ部屋には母がおり、死んでしまったという実感がありません。
弔問に訪れてくれる人は口々に「優しい人だった」「天使のような人だった」と言ってくれるのです。
ぼくはずっとそばにいたから、母の優しさを当たり前のように受け止めていたのですが、特別な愛情をもって育ててくれたことに、ようやく気づくことができました。
今日も朝早くから、母に会いにきてくださる人がいます。そして「優しい人だった」といってくれます。
人見知りをする母だと思っていたのですが、携帯電話を見ると知らない人の名前もたくさんあり、小学校時代からの友人もいれば、趣味のともだちもたくさんいました。
父もぼくも知らない間に、落ち込んでいる人のところにいき、話し相手になっていることもしばしばだったようです。全く知りませんでした。
ぼくは、母を誇りに思います。スイーツ(笑)。
これなら「てめぇの母親なんか、どうでもいいんだよ!」って言うかな。