拙、半ば一人暮らしなことをした事がある。ルームシェアしながら生活して板敷きの話だ。
食うためにバイトしたりして、ある程度(その時点ではあった)夢を追いかけていた。同居人も。
同居人は、警備員の仕事をしていた。それも昼夜逆転てレベルじゃねーくらいの、ほとんど夜の仕事。だからほとんど一人だった。
その時、あまり孤独を感じなかった。バイト先でも特に話しをする事もないし、同居人はたまにしか顔を合わせないから、これまた会話が無い。でも、特に孤独と言う感じは無かった。
思えば、昔からその辺の感覚はあまり感じなかったように思う。がきの頃から土地柄、ひとり遊びが多かったし、友達も少なかった。一定量はいたけど、土地柄どうしても家と家が遠く、一緒に遊びまくる、というのも少なかった。
その傾向が顕著になったのは大学に入ってからだ。これがもう、面白い位、人と合わなくなったのだ。地元ではなく少し遠い所に通うようにしたのが原因だし、サークルにも入ろうとしなかったのも原因だろう。すっかりひとりでいるのが常態になったのだ。
そうなるとどうなるか? どうにもならない。少なくとも自分はならなかった。ひとりで学食余裕。ひとりでゲーセンも、ひとりで図書館にこもるのも、ひとりで授業を受けるのも、特になにも感じない。
それは結局自然な事だと思った。
その傾向がいまでも続いていて、ひとりでない状態になるのがやはりどうでもいい。他人? 別にいてもいなくても、どうでもいいではないか? と思う。
だから、他人がひとりを怖がる、というのが理解できない。
お前、そんなに他人に自分が気にされてると思うのか?
なにか、自分は注目され得る要素を持ってるとでも思うのか?
ひとりのどこが、なにが、さびしい?
ひとりって、そんなにいや?