2007-10-31

しゃべるはずのないもの

こないだ彼女と話していたら、なにやら興奮した調子で

「そうそう、聞いて!たかしがしゃべってん」と言われた。

「・・・はい?」

冷静に、慎重に、僕は彼女の言っていることを理解し、

そして、彼女精神を気づかう必要があった。

「・・・え〜と、大丈夫?」

「本当やって!」

もともとユニークな娘ではあるけれど、

こんなに真剣な調子で嘘や冗談を言うタイプではない。

心身ともに健康優良児だと思っていたが、

もしかしたら頭の中にお花畑が広がっているのかもしれない。

そう思った。

なぜなら『たかし』は自転車だからだ。

彼女通勤のために買ったこの自転車

フレームの形状や装飾がなかなか珍しいタイプで、彼女自身もいたく気に入っている。

気に入ったからといって、名前まで付けてしまうのはどうかと思ったが、

このくらい、まあかわいらしいレベルかと思っていた。

この日までは。

「あんな、自転車屋さんの前通ったときやねん。

 並んでる自転車チラって見たらな、

 たかしが言ってん!

『捨てんといて』

 って!」

「う、うん。でも周りに誰かおらんかった?」

「おらんかったって!声が聞こえてんもん!」

これ以上追求すると怒り出しそうなので話題を変えたけれど、

そんなことが、『モノ』がしゃべるなんていうことが

実際にあり得るんだろうか?

(僕自身、幽霊の声を聞いたことはあったけど、さすがに『モノ』はない。)

どなたか同じような体験を持つ方はいませんか?

っていうか、正直どう思いますか?

あ、ちなみに文中の自転車の名前「たかし」は仮名です。

プライバシーの問題上・・・。

  • ものはしゃべらない。反証の必要すらない。ただし、自分の妄想と事実の区別が付かなくなる人はいる。分かれたほうがいいかもしれないが、医者に連れて行くのが優しさだろう。

    • 同じく。 増田は彼女が「人と違う」のだということを認識しておくといいよ。 ただ、それを「病」と呼ぶか否かという問題については慎重になった方が良い。仮に彼女のその傾向が ...

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