こないだ彼女と話していたら、なにやら興奮した調子で
「そうそう、聞いて!たかしがしゃべってん」と言われた。
「・・・はい?」
冷静に、慎重に、僕は彼女の言っていることを理解し、
「・・・え〜と、大丈夫?」
「本当やって!」
もともとユニークな娘ではあるけれど、
心身ともに健康優良児だと思っていたが、
もしかしたら頭の中にお花畑が広がっているのかもしれない。
そう思った。
なぜなら『たかし』は自転車だからだ。
フレームの形状や装飾がなかなか珍しいタイプで、彼女自身もいたく気に入っている。
気に入ったからといって、名前まで付けてしまうのはどうかと思ったが、
このくらい、まあかわいらしいレベルかと思っていた。
この日までは。
「あんな、自転車屋さんの前通ったときやねん。
並んでる自転車チラって見たらな、
たかしが言ってん!
『捨てんといて』
って!」
「う、うん。でも周りに誰かおらんかった?」
「おらんかったって!声が聞こえてんもん!」
これ以上追求すると怒り出しそうなので話題を変えたけれど、
そんなことが、『モノ』がしゃべるなんていうことが
実際にあり得るんだろうか?
(僕自身、幽霊の声を聞いたことはあったけど、さすがに『モノ』はない。)
どなたか同じような体験を持つ方はいませんか?
っていうか、正直どう思いますか?
プライバシーの問題上・・・。
ものはしゃべらない。反証の必要すらない。ただし、自分の妄想と事実の区別が付かなくなる人はいる。分かれたほうがいいかもしれないが、医者に連れて行くのが優しさだろう。
同じく。 増田は彼女が「人と違う」のだということを認識しておくといいよ。 ただ、それを「病」と呼ぶか否かという問題については慎重になった方が良い。仮に彼女のその傾向が ...