2007-10-10

なんかオタカップルだったらしいです。

俺たち。

いや、今まで全然知らなかったんですけど。お互い。

普通サークル(オタ関係ないスポーツ系)で知り合って、付き合い初めたんですけどね。

俺はもともと隠れオタだから、いかにも非オタっぽい、ちょいお嬢様的な雰囲気すらある彼女になんか絶対いえなくてですね。

隠しまくってたわけです。好きな漫画の話になっても、俺は「スラムダンク昔読んだけど好きだよ」程度で。彼女に至っては「漫画あんまり読まない」とすら言ってたわけです。

俺の趣味は、普通音楽鑑賞とか、そのサークルスポーツとかを自称してて。

彼女趣味は、普通読書とか、ピアノとかを自称してて。

着メロも勿論普通。俺も彼女も初期の設定音。壁紙は…恥ずかしながらお互いの写真だったりするんですが。

でも俺はプリキュア壁紙も実は持ってたりしてたんです。彼女できるまではそれでした。

彼女できたんで、ここも隠さないとダメだろってことで変えたんです。

んで、デートは全くオタに関係ない普通映画を見に行ったりとかしていた俺たちだったんですが。

会っちゃったんですよ。この前。某同人イベントで、ばったりと。

もう、お互い、「はひっ?」って感じでした。声が出てこない、みたいな。

俺の脳内、混乱しまくり。「見られた」「あれ?でも彼女も?」「ていうか見られた」「え?どうする?え?」ってぐるぐる回ってる。頭の中。

数秒間沈黙流れてました。

沈黙を破ったのは彼女の方でした。

「…ど、どうしたの?」

俺もそれを聞きたいっす。

「い、いや…え?ていうか…そっちこそ」

「…や…私は…その…トイレ行くところで

そっ、そういうことじゃないよ…!

「え?あ、そ、そうなの。ご、ごめん。引き止めちゃって」

「あ、いや、ううん」

彼女、本当にトイレへ。

なんとなく、そこにつったってる俺。

彼女が戻ってきた。

「…あ、私、戻らなきゃだから…」

「え?ど、どこに?」

「や…あの……か…してるから」

「へっ?」

俺の歴史上一番間抜けな声が出た。

サークル参加…してるから

ディ

ディーーーーーーーーーーーープ!!!!!!!

彼女、俺以上に、ディープなオタでした。

「えっ。あっ。そうなの?あ、俺、見たいな」

混乱してよくわからないことを口走る俺。

彼女、ガン拒否。

「えっ!?だ、だめ!それは!!!後生だからっ!!!」

「あ…うん…ご、ごめん」

「…」

「…」

「…ていうか…○○君も…」

「あ、うん…オタク…」

「そっか…」

「うん…ごめん…隠してて」

「いや、私も同じだし…」

アハハ…

ハハ…

「…じゃ、じゃあ…またメール送るから…」

「う、うん」

かくして俺たちはオタカップルとなりました。

彼女はいわゆる腐女子とはまた違ったオタクで、801は好きではないらしいです。

彼女パロディネタは秀逸すぎて俺はバカウケです。

ていうか本当ディープだった。彼女

後日、彼女の部屋へ行きました。漫画の棚、すげえ。

「…どこが…『漫画あんまり読まない』だというのだね…キミ」

「はっ…申し訳ありません」

「バキが全巻揃っているじゃないかね…キミ」

「ははっ。大好きであります」

アカギ…オバカミーコ…むこうぶち…この麻雀漫画のラインナップのよさはなんだね…キミ」

「ははっ。実は趣味ピアノでなく麻雀であります」

オタ的なノリで会話することが多くなった俺ら。

「あ。ヒストリエあるじゃん!」

「読んでもいいよー」

マジで

「あっ!その代わりさ、○○君に頼みたい事があるんだけど…」

「何?」

「ある漫画を代わりに買って来て欲しいんだけど…私が買うとなんか恥ずかしくてさ。かといってアマゾンだとコミック一冊だけだから送料かかっちゃうし」

「え…なんて漫画?ていうかバキとかアカギを集めておいて今更何か恥ずかしいの?」

「……ないしょのつぼみって漫画……」

やや俯き、恥ずかしがる彼女

うん……可愛いよ……でも

「ええええええええええええええええええええ」

ダメ?」

ダメっていうか、それは、寧ろ俺が買ったほうが絶対恥ずかしいでしょ」

「えーそうかな?」

女の子が買うのは全然問題ないじゃん」

女の子が買うのはいいけどもう女の子って年じゃないし。該当する年齢大幅クリアだし。いっそ、妙齢の男の人の方が、『あ、オタクなんだな』って感じで店員さんも不審に思わなさそうだし」

「ちょーーーーーーい!オタクなんだなって、その時点で、アウトじゃん!!」

「でも妙齢の女の人が買ったら、もう、『え?何?』って感じじゃん。意味わかんないじゃん」

「いいじゃん!意味わかんなくて」

結局、俺の買いたかった本も一緒に買って、アマゾンで買うことになりました。

最早、完全に、オタカップルです。

  • ええ話や… 作り話では到底出てこないようなエピソードの連打、とりあえず実話と思わざるを得ない…

  • オタカップルになったら無駄に長続きするから気をつけろ そのまま結婚とかしちゃったら大変だぞ 幸せすぎて

  • バキとアカギにわろた

  • なんか悔しいので、無茶苦茶ブサイク同士のバカップルだと思うことにします。

  • ヲタ同士が結婚して、子どもを産むと立派なガノタが育ちます。 うちの娘のように。

  • まさかとは思いますが、この「彼女」とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。もしそうだとすれば、あなた自身が統合失調症であることにほぼ間違いないと思いま...

  • このタイプの人(学歴ややよし、普通にスポーツも嗜むさわやか隠れオタ)はやっぱり増田に引き寄せられるんだろな。 決して自分でダイアリ持って精力的に日記書いてたりはしない。 ...

  • ホモセクシュアルであることを隠して付き合ってきた親友に ハッテン場で遭遇したときの衝撃と幸福もこんな感じですか><

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