2007-10-06

僕に生きる道を与えてくれた憎むべき彼へ

今、真剣になって仕事をしている。

とにかく休む暇無く動いている。

3年前まで僕はぐうたらなフリーターだった。

どうして今、こんなに必死になっているのか。

僕を動かす原動力になっているのはただ一つしかない。

ある人への底知れない憎しみだけだ。

僕はあの人の事を考えるだけで頭の中が真っ白になってしまう。

それほどほど憎んで、怨んでいる。

彼と僕は親友だった。

少なくとも僕はそう思っていた。

彼曰く、僕と彼はとても似ていて共感できる部分が多かったらしい。

馬鹿な僕はそれをすんなり信じ込んですっかり親友気取りだった。

ところが彼と知り合うにつれ、うまくいかないことが急に増えだした。

こと、人間関係ビックリするくらいこんがらがって、気が付いたら僕は孤立していた。

皆が口をそろえて僕を非難する。

あることないこと、どんどん尾ひれがついて、どうしようどうしようとあたふたしている間にすっかり僕は「悪人」になっていた。

意味がわからず彼に相談すると、彼は冷たく笑って「ぜんぶ本当の事だから仕方無いよな」と言った。

僕はぽかんとするだけだった。

それからしばらくして僕と彼の共通だった人が色々と話してくれた。

それを聞いて僕は愕然とした。

詳細は書けないけれど

つまり、彼は最初から僕のことを親友だなんて思っていなくて

お人よしそうだったから利用していただけで

でもうまく利用しきれない苛立ちから、今度は僕を孤立させる作戦に出たわけだ。

彼の思惑通り僕はすっかり悪者になって、彼はヒーローになっていた。

「僕に騙される寸でのところで救われた」人々は彼を慕い、僕を心底憎んだ。

もちろん僕の口下手なせいもある。

引っ込み思案で言いたいことを言えない性格にも問題はある。

けれどすべてがそれのせいだとは、流石に納得できなかった。

僕は彼と繋がるものを全て絶った。

そして彼に復讐することだけを考えて3年を過ごした。

バイトをやめ、彼と同種の職業に就き、彼を越すことが僕の復讐だ。

その為には何だってする。

眠るのも食事も彼女も友達もいらない。

僕は僕の一生をかけて彼に復讐する。

ただやはり、この負の起爆剤はよくない作用も引き起こす。

あの日から毎日続く耳鳴り頭痛吐き気

半年前からは激しい胃痛と吐血を繰り返すようになってしまった。

でもあれから僕は1日だって休んでいない。

だってこれくらいでへこたれるくらいだったら、最初から立ち上がらなかった。

あと少し。

あと少しで彼に復讐が出来る。

その日まで僕の心と体が持ってくれますように。

きっと僕は間違っている。

いつか罰が当たるかもしれない。

それでも後悔しないくらい、僕は彼を憎んでいる。

僕に生きる道を与えてくれた君。

本当に有難う。

もう少しだから、首を洗って待っていてね。

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