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普通の人とは多数派の人のこと。
多数派だと信じている人のこと。
その逆は少数派の人たちで、オタクだったりマニアだったり、俺だったり。
俺は普通の人たちに、俺が好きなことを好きになって欲しくなどないし、どうして欲しいわけでもない。
ほっといて頂いて結構なのである。事実、概ねそうしてくれている。
彼らも普通の常識に則って、直接俺を否定するようなことは言わない。
どう思っているか分からないくらいだ。
その一方彼らは、俺ではないオタクな友達を気持ち悪がり、誹謗中傷の言葉を日常的にする。
この友達と俺とは専門分野を異にする。
俺が否定されているわけではない。全然。
しかし腹が立つ。
なぜそこまで無理解なのか。
むしろそれが面白いと思ったから、わざと普通とは違う道を歩んだ覚えがある。
おかげで分かったことがある。
俺が理解しがたい世界でも、それを愛する人が居るなら、その世界は絶対に面白いのだと。
そう理解した俺は、自分の小ささも理解した。
もうなんでもいいじゃないか。この世は面白すぎる。
人生は短すぎる。
話がズレたが、おそらくこういった感覚というのは普通の道にしがみついていると分かりにくいのではないか。
普通の道は皆が通り、それが面白いことが保証されている。自分の脳内でも保証されている。
他の世界から見る必要がない。しかもそれが障害になることがない。うらやましいじゃないか。
しかし、可哀想にも思う。
なぜそんなに普通でない人を嫌う。何がそんなに怖いのだろうか。
そんなに普通の道から外れるのが怖いのか。
そんなにその道は狭いのか。
もっと寛大になったら楽なのに、と毎日自称普通人と過ごす。
過ごしながら自分の普通の人への無理解を理解した。
理解なんて簡単に出来たなんて思うもんじゃないな。
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