■神の領域
我々凡百の人間が、神の領域に近づくことは不可能なのだろうか。
これまで私たちは、神の御業について多くを語り合い、様々な研究を重ねてきた。神が何を考え、何を目的に、そのような境地に至ったのか、本当に長い時間をかけて向かい合ってきた。そうして、神の意図を僅かなりとも感じ取ろうとした人間はこれまでも、そしてこれからも増え続けるに違いない。
しかし、そうした人間の辛苦を嘲笑うかのように、常に神はその上を軽やかに越えた。神の御業が、我々の想像の範疇であった例がなく、その度に人間は深い挫折感と、敗北感を味わった。
最早、我々に神の御業を想像するすべはなく、ただ享受するしかないのだろうか。
神の名は許斐剛という。記憶喪失はねーわ。
ツイートシェア