いろいろなものをやめてしまった。
働くのをやめた、外出するのをやめた。
自分が朽ちていくのを夢見るようになった。
死ぬのは怖いけど外に出るのは嫌だ。
備蓄食料だけで一月ぐらい過ごした。
人がきても居留守をきめこむ。
もう数日モノを食べていない。体も一回り細くなった。
外界と私をつなぐ者はネット回線だけ。
昔のことだ。ほんの一年前のこと。
今では外に出るし、一応働いてもいる。
でも今でも夢を見る。多分アレは緩慢な自殺だったんだろうと思う。
あの甘美な一月が忘れられない。
気がつけば人間関係がずいぶん狭くなっている、荷物が減っている。
また、アレを繰り返してしまいそうな自分自身が嫌いだ。
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