風は通りすぎて行く。
ざわざわとカーテンを揺らしては、
汗ばんだ肌にねっちょりねちょねちょと絡み付かせるように。
引きはがしても引きはがしても、
その手にべったりと張りつくように湿り気のある生ぬるい風が二の腕を伝う
こつこつと動く時計はまるで全てを嘲笑うように私を見下す。
風は通りすぎた。
後に残ったのは乱れた髪の毛、残り僅かなランチタイム。
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