真面目に自殺と殺人どっちがましか天秤にかけたことがある。当時幼稚園生だった自分は殺したいやつと比べて世間的には役立たずなので、自殺のほうがまだましだという結論になった。その結論に自分でも納得できず、こうして今もしぶとく生きている。
しかし思う。
自分のほかにも4、5歳の頃に自殺を検討した人はいるだろう。そして自分と違い、自殺を選んだ人もいるだろう。けれども、そんな幼い子供の自殺は自殺だという遺志を汲んでもらえることすらされずに、事故死扱いされるのだろう。
だから時々、全然会ったこともないし知らないし本当にいるかどうかもわからない子供のために、わずかの間祈ることがある。
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