2007-05-19

ふぇてぃしけん The Society for the Fetishism

今月のテーマは「眼球舐め」であった。

我らフェティシズム研究会の実力が試される格好の題材と言えよう。

会員たちは皆、並々ならぬ熱意をもってイメージトレーニングに励んでいた。

「眼球舐めはエロい」「眼球舐めはエロい」「眼球舐めはエロい

「眼球舐めはエロい」「眼球舐めはエロい」「眼球舐めはエロい

「眼球舐めはエロい」「眼球舐めはエロい」「眼球舐めはエロい

唱える言葉が重なり、響き渡る。

まこと荘厳な光景であった。

しかし、それに満足できぬ者が、フェチ研にはいた。

二年の瀧川である。

例の肉球事件により科せられた謹慎処分が、ようやく解かれたその初日であった。

「眼球舐めよりもリスカ痕にキスするほうがエロい」

瀧川はそう主張したのである。

ひたすらにエロスを追求するその姿勢は、当然ではあるが、多くのフェチ研会員の反発を招いた。

『秘すればフェチなり、秘せずはフェチなるべからず』

フェチ研における唯一無二のテーゼである。

深く隠されているからこそ匂い立つフェティッシュ

濃厚なエロスを由とする瀧川の思想は、明らかな異端であった。

全と有望なフェティシストであったはずの瀧川が、なぜそのような妄念に取り憑かれたのであろうか?

おそらくはフェチ会長沢渡関係していたに違いない。

(めんどうなので中略)

フェチ研を脱退した瀧川が、エロティシズム同好会を立ち上げるのは、その二ヵ月後のことである。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん