まあ、別に幼子のころだったわけではなく、高校生の頃だけどね。
確か歩いていたのは渋谷か新宿か銀座かどっかだったとおもうんだけど、友人としゃべりながら身振り手振りまでじゃないけど、手振りで説明をしながら歩いていたんだ。まあ、中学生とか高校生くらいの特有のテンションの高い歩き方です。
でもって、ふと手をおろそうとした瞬間と向かい側から歩いてくる人とすれ違う瞬間が重なったんです。
そしたら、その人が右手に持っていたタバコがジュっと僕の左手の中指の先に触れたのです。
うひゃっ、と僕は叫んで、友人がどうしたの?と立ち止まって、僕と手を見ると真っ赤になってる。
今、すれ違ったヤツのタバコが当たったみたいといって、後ろを振り向いたら、30くらいのサラリーマンがこっちをちょっと振り返りながら、そのままタバコを手に持ってすたすたと歩いていくのが目に見えました。
あのね、ドラマとか漫画とかブログの面白ネタなら、そのままそいつに駆け寄って首根っこひっつかんで、てめー、なにしやがんでぇって叫ぶんでしょうけど、そのときはどうしたらいいかよく分からなさ過ぎて、それにちょっと熱いものを触ったのとおんなじようなもんだろうと思ったのもあって、別に追跡もせずにそのまま歩くことに。
でも、まあ、そこそこヒリヒリするんで、途中で喫茶店に入って、お冷の水で冷やしてみたんだけど、全然痛みが取れない。
これ、結構ひどいのかなあなんて思いながら、なんか、間抜けな方法で火傷したような気分だったので、まあ、いいや位に思って、あきらめました。
結局、痛みは3日くらい続いて、ようやと水ぶくれになって、ちゃんと治ったのには1週間くらいかかったっけか。
まあ、あれ以来、誰かとすれ違うときは出来るだけ幅を広く取るようにするようになったのと、後、友人がタバコ持って歩いてるヤツには、この話をしてイヤな思いをさせるようになりました。後、見知らぬ人で歩きタバコをしてる人に対してはできるだけ軽蔑した視線を送るようにしてます。