眠い。眠くなってきた。
同僚はとっととマイ折りたたみベッドを持っていそいそと会議室に入っていってしまった。
しかし私はそうはいかない。一度家に帰ってシャワーを浴びてこなくてはならない。自分が臭いのが許せないからだ。
始発までひと寝入りするか、仕事するか。でももう頭が働かない。眠い。
一人はもともとの体臭も濃い感じ。月曜日からぷーんと臭みを発している。もう一人は体臭はそうでもないのだろうが、このところ仕事の関係で宿泊が多く、ブース自体にレゲエな香りがしみついてしまっている。
垢くさいよ、風呂入っておいでよ、という一言を誰か言ってくれないものか。自分も遠まわしに「もうお疲れでしょうから帰って風呂に入ってきたらどうですか」みたいに言うんだけど、やっぱり「あんた臭いよ!」という一番大事なところを伝えられないせいか、馬耳東風もいいところだ。
会社から歩いて数分の銭湯もあるんだけどなー。もちろん銭湯代は会社持ちで。でも入ってきてくれない。
結局は本人が臭いに気づくしかないってことなんだろう。なんで人は自分の臭いに鈍感にできているのだろうか。