2007-04-05

弓道やろうぜ

弓道ってのはやっている人の生き様が現れるね。生真面目な人はぱっと見きれいな射形をしているけど詰めが甘くて離れの瞬間に全部が全部崩れちゃう。まあ俺なんだけど。んで俺から見て人間ができている人は隙がない上に無駄もないやたら合理的でそのくせ「ああきれいだなぁ」と思える射形をしてる。加えて的中もよくあるってんだから驚きだ。正射必中とはよく言ったもので善き射は善き的中をもたらすのであると胸に深く刻まれている。弓道はその人の人生を矢を射るという行為に凝縮しつくして分かりやすくまとめてくれるある種哲学めいたスポーツだ。はじめこそ人を射殺すための技術であったのにその目的を失った今では自己鍛錬をモットーとした老若男女に開かれた一つの「道」となった。そうなるほどによくできたスポーツなのだ。例えるなら、射形は意識的な人との接し方を表し、矢の発射は無意識的な行動を表し、矢の飛んだ結果はすなわちその行動の結果である。おおざっぱに言えばめちゃくちゃな射形の人は人との接し方もけっこうテキトーであるしやたらゆっくりと慎重に弓を引く人はまじめながらに優柔不断淡々と引く人はさばさばした印象をもっている。引く人の人柄と射形を無理やりこじつけただけであるかもなと自分で思うがその意図を超えた哲学が確かに存在していると思えるのが弓道なのだ。やったことのない人、ひとつどうですか。袴姿の女の子はいいですよ。まあ男の袴姿もおすすめしたっていいけれどせいぜい風になびく袴がかっこいいかもねぐらいの気休めしかいえません。

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