ある日見つけた。
正確に言うと、井戸じゃないかもしれない。とにかく穴だ。遠巻きに様子を窺っていると、たまに人がやってきて穴にむかって何かを落としていった。
一度近づいてよく見てみたが、真っ暗で底は見えない。
小石を落としてみた。
なんにも音がしない。
小さい音では返ってこないほど深いのかと思って、今度は手に平くらいの石を落としてみた。
……カツン…コキン…
意外と近くで音がした。ただ反響が変なのか、自分の石からじゃないような気がした。
次の日なんだか気になって、また穴のところにきた。特に前日と変わった様子はない。
この日もまた、ふっと人がやってきては、何かを落としていった。
見ていると、たまに変な音が返ってくる人もいる。
その音が面白そうで自分もまた落としてみた。なんにも音はしなかった。ちょっと落胆した気持ちになった。
まあいいかと、ついでにしまう場所がなくて持て余していた を落としてみた。
…キン……キキン……
それからというもの、穴のところにやってきては、石やらなにやら落としてみている。
そういえば、穴の横に板が置いてあった。表面に文字らしきものが書いてあったが、あいにく何語かもわからなかった。
『遮盖姓名,愉快是日??』
姓名を覆い隠して、楽しいのは日です(エキサイト翻訳より) 内容に応えてもらっても、トラックバックがないとさびしいよね! どうぞ!! http://anond.hatelabo.jp/20070317180229