こないだアンティークのカップを割ったときにも思ったものだけれど「もうこれから先けして増えることはありえないもの」ってとても多い。
例えば「平安時代に出来た××」なんかは、これからどう頑張ったって増えることはないわけだ。
極端な事を言えば、そのうち必ず「平安時代に出来たもの」は絶滅するだろう。凄く遠い未来になるだろうけれど。
それに、精一杯、できる限り守ろうとしても、その守れる数には限りがあるし、
価値のあるものをしっかり選び出して守っているつもりでも、それは「今の基準による価値のあるもの」でしかないわけだ。
後になって「惜しい事をしたな」と気付いてももう取り返しが付かないことって一杯ある。
『再発見はなされた、しかし遅すぎた』というようなことが。
解決作、こればっかりは見付からない。
全てのものを後生大事にしまいこむことなんて出来ないのだし、新しいものを生み出し続ける事だって大切なのだし。
でもやっぱり、なくなって欲しくないものって、あるよなあ…。