ある価値(「――するべき」)について合意が取れているにもかかわらず、その価値が未だ実現されていない場合においては、その価値の実現に向けた制度設計が必要だ。逆に、ある価値について合意がない(もしくはかつて合意された地点から現状で大きなズレが生じている)にも関わらず、慣習の下に制度が回ってしまっている場合には、価値を巡るコミュニケーションを活性化させる必要がある。
なんらかのシステムを改良しようとするときには、現在のシステムがこの両者の内どちらの段階にあるのかをまず見極める必要がある。
何か社会的な提言をしようというときには、そんなことをちょっと考えてみて欲しい、とふと真夜中に思ったので書きとめておく。