自分が育ってきた環境になかったものというのは、そして、それが自分の周りの人たちに忌み嫌われていたものというのは(または自分たちと対極の存在としておかれていたものは)、いつのまにか自分の中で、やっぱり「忌み嫌われるべきもの」としてしっかりと刻み込まれている。だから、どうしてもなじめないし、その輪の中に入りたくない。ものすごい抵抗がある。どれだけ「本来それは自由であるべきもののはずだ」と言われても、わたしはできることならそれに近づきたくない。
しかしながらそれは日常に普通に存在し、すぐそばにいたりする。
あるいは、善意というヒツジの皮をかぶって近づいてくる。
最早逃げることは不可能。
いつのまにかその色に、無意識のうちに染められている。
ああ。なんてこった。
層化のことかー!