前の会社で私の上司だった人間がクビになったらしい

2016-05-26

たまたま駅で前職の人間と会ったので前の会社の近況を聞いたところ、私の上司だった人間が3月末で辞めていたらしい。

前の会社はソフトウェア開発会社で、私は開発業務を担当していたが、前の上司はおよそ1人がこなす量ではない仕事を丸投げして定時に帰る人間だった。

業務が終わらないたびに「お前のようなクズを食わせてやってんだから、それくらいの仕事はして然るべき」と激しく叱責され、ことあるたびに「お前のようなクズを欲しがる会社などあるわけないだろう」と笑われる毎日だった(今思えばただの洗脳だ)。

このような非人道的な生活を2年ほど続け、次年度の予算計画が確定した翌日に私は辞表を出した。

円満に退職するつもりなど最初から無く、とにかく上司に与えるダメージが最大になるように全力を注いだ。

上司は私の転職先を探りだして進路を断とうとしてきたが、どう足掻いても私の転職先を見つけることはできなかった。

結局、私は月末に無事退職することになり、予算計画にある各開発項目は、上司いわく「お前よりもよっぽど優秀な」新人部下が担当することになったらしい。

きっとまた帰る間際にとんでもない分量の仕事を丸投げされ、定時に目の前を通って帰られる、いつものパターンである。まぁ頑張ってくれ。

まず、優秀な新人は事務処理能力が足りず、1日のうち積んだ仕事の2%も終わらせない。このままだと全部消化するのに50日かかる。

毎日積まれた仕事の9割を終わらせて帰っていた私のノリで仕事のペースを考えていた上司は、この時点で大問題が発生していることにようやく気づく。

他の開発メンバー(5人)にも協力を依頼する。全員で缶詰になって徹夜で作業をしても、積んだ仕事がまだ8割しか終わらない…。

なお新人君は1ヶ月でメンバーから離脱した。脱退する際に「どこに行ってもやっていけないぞ」と言われたらしいが、前に脱退した私が今もなおどうにか頑張っているという話は聞いているため、何の迷いもなく辞表を出したらしい。

最終的に上司1人になってしまったが、この段階になってもまだ定時に帰っていたらしい。帰ってもいいんだが、仕事は終わるのか？

あくまでも「身勝手な部下がやめてしまったことが原因であり、自分は何も悪くない」というつもりでいたらしい。

その1年後、上司は無事クビを切られた。そのときに社長から言われたセリフが「お前のようなクズを食わせてやってんだから、それくらいの仕事はして然るべき」「お前のようなクズを欲しがる会社などあるわけないだろう」だったらしい。あちゃー、会社からして既に腐ってたかぁ。

一方で私は前職をやめた次からベンチャー起業の代表取締役、優秀な新人は事務能力を鍛えて今じゃ主力開発メンバーの1人だ。

クズを欲しがる会社が無いなら、自分で会社を作ってしまえば良いのだ。

幸いなことに業績も上々だ。

さて、山ほど届いた応募書類の中に、元上司だった人間の履歴書が入っていた。

シュレッダーにかけて、無かったことにした。頑張れ上司！負けるな上司！