だいたいエッチなサービスをするお店というのは固まっている傾向にある。いわゆる風俗街を形成しているのだが、その方が色々都合がいいのだろう。具体的にどう都合がいいのかはわからないが。
連休前に新潟に行った。雨もよいの駅前の安ホテル街を歩いていたら、呼び込みのおじさんに声をかけられた。
「安くしとくよ。今ならすぐ入れるよ」
正直おれは清純派なのでこういうやり取りが苦手だ。なるべく声をかけてこないように目を伏せて歩くことにしている。のだが、いつも必ず声をかけられる。
「ここは何のお店なんですか」
こう聞いたからといって非難するのはちょっと待ってほしい。なにしろその店の外壁には「エキサイティングサロン水戸黄門」と書いてあったんだ。
一体何をやる店なのかまるでわからない。水戸のご老公がお酌でもするのか。8時45分になったら平伏して土下座しなければならないのか。
「このあたりは本サロだよ。40分1万円。のどが渇いてるんならビール出すよ」
本サロというのはなんだかわからなかったが(その後検索してなんだか怖い所だっていうのはわかった)、腹も減ってたし疲れていたので断った。
しかしあの通りにあるホテルには絶対泊まりたくないな、と思って今夜の宿への角を曲がったらそこにも同じような店があった。こんどは「浦島太郎」だってさ。
一体どうすればいいんだ。