2009-12-12

表現は難しい

私が好んで巡回してしまうような、あるいは検索ワードで引っかかって飛んでしまうような、そんな少し粋なサイトでは、何とかの一つ覚えのように「論理的思考」と異口同音だ。だが、思考はそもそも論理でできているのではないか。考えた時点で、それはもう論理なのではないか。――と、そんな極端にとらえるまでもなく、要は論理の程度なのだろう。論理的思考ができていない人などいないし、論理的思考しかできない人もいない。

思うに、「的」を用いた表現は曖昧だ。「性」や「度」に置き換えて表した方が適切だと考える。例えば「論理性の強い思考」や「論理度の高い思考」といったところか。もっとも、「論理的思考」のニュアンスは、まさにそれなのだが。

この例に限らず、「的」は氾濫していると思う。使いやすいのは解るが、頼りすぎると幼稚な文章になってしまうのではないか。「ご利用は計画性をもって」――かな。

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