2009-08-23

多分クリエーター本人はその言葉使わないと思う

http://anond.hatelabo.jp/20090822124837

底辺イラストレーターですが、個人的意見を。

まず、何かの批評に対して「じゃあ、お前がもっと上手いものを作れ」ってのは、クリエーター本人が言う事は殆ど無いんじゃないかな。

どちらかと言うと、作品(例えばイラスト)を見ている観客同士の意見の相違の場で出てくる事が多いと思う。Aという作家のファンの人がAの作品を貶されて、「じゃあお前が作れ」と。

絵を描いている立場から言うと、批評(まではいかなくても感想でも)はよっぽど礼を逸してなければ、否定的な意見でももらえると嬉しいよ。だって、否定的な意見をもらうと言う事は、その人の興味を引いたと言う事だから。否定的な意見の方が単純に褒められるよりも参考になったりする時もあるし。

本当に怖いのは観客の無関心。何のリアクションも無い、リアクションが薄い時ほど落ち込む。

だから、自分の絵を見ている人同士が揉めると「あ~…」という気分になります。そんなに過剰に保護してもらわなくてもいいのに、と。否定意見は自分の中で取捨選択すればいいだけなんだけど、一度荒れた場を正常に戻すのはそれとは比べものにならない程の労力がいるので…。

あと、別に絵を描かない人からの意見(肯定でも否定でも)も全然問題無いです。もちろん、描いている本人は裏でアレやコレやと色々仕掛けをして努力しているんだけど、絵を描いている人にはそれが分かると思うんだけど、ぶっちゃけ批評する側がその努力を加味する必要は無いと思う。だって、物を作る人なら全員そういう努力はしているはずで、努力で作品の質が上がるならこんな楽な事は無いと思うし、見ている側はむしろ、そういう裏方の努力は切り捨てて、作品そのものの評価をするべきだと思うから。

また、描いている方も意見を言ったのが誰かではなく、意見の内容そのもので情報の価値を判断しています。尊敬する大先生とどこぞの通りすがりが同じ否定的な意見を言って、大先生の意見は聞くけど、通りすがりの意見は切り捨てるってそれは変でしょ(笑)ちゃんと内容で判断していますよ。

なので、実は作る方としても、擁護してもらえるのはありがたいのですが、「じゃあお前がもっと上手いの作れよ」なんて生産性の無い発言で擁護される(しかも、それで場があれる)のは少し困るかなぁ…と感じます。

記事への反応 -
  • 「どこそこの店の料理は出汁が塩辛すぎて不味かった」 「そのイラストは首と頭の部分が立体的にずれているから頭が飛び出て変に感じる」 「ピアノが若干先走りすぎてたかな。も...

    • http://anond.hatelabo.jp/20090822124837 底辺イラストレーターですが、個人的意見を。 まず、何かの批評に対して「じゃあ、お前がもっと上手いものを作れ」ってのは、クリエーター本人が言う...

      • 俺はそうは思わないね じゃあもっと上手いの作れよ、素人は黙ってろと言うね

      • じゃあ君はこれ読んでどう思う? http://anond.hatelabo.jp/20090821204803 こんな死者を冒涜するアホの発言を君は「言論」として許せるのか? 手塚治虫を悪く言える人間は漫画界・イラスト界...

    • その作り手にしかわからないところがある。 例えば、絵を描いたことがない人があれこれ言った所でアドバイスになりうるか?それは批評ではなく、ただの難癖やねたみも含まれている...

      • いや、観客/読者/客は好き勝手に批評して全然構わないとおもうよ。 もちろん、作り手の方にも的外れな批評は捨てる自由があるからね。 より良い作品を作るために役立つことを探す...

    • その「沢山いる」「頓珍漢な批評をする」人を足切りするのに十分効果的だからですよ。

    • http://anond.hatelabo.jp/20090822124837 言いたい事は分かる。 俺の脳内定義辞書によると「批判」とは、 対象にとって有意義なものであるよう一定以上の努力が払われた言葉 という事になって...

    • この問題は「絵師は海鮮の友達を作らない問題」とリンクしてる気がする。

    • 簡単にいうと、同じ土俵に立てよバカやろーっていうことである。 方法としてはよくも悪くもないんじゃないかなと。 感情的に許せないんですよ。なんで手前はそんなにえらそうなん...

    • >極端な事を言うと、例えば生まれつき両腕が麻痺して絵が描けない人は、絵についてあれやこれや言う資格が無いのか?という事だ。 >この人の絵を見る瞳は正常で生まれてから沢山...

    • http://anond.hatelabo.jp/20090822124837  客/読者/観客(などなど、創られたものを味わう立場)と料理人/小説家/演奏家(などなど、創る立場=クリエイター)では、意識が違うんだ。 ...

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