2009-08-14

男子本棚

「なんだか難しい本がたくさんあるねぇ」

というわたしのつぶやきに対すして

「知りたいことが書いてある本があるんだ」

と答えた彼を好きだなと思った

でも、それだけ。

恋の熱はその瞬間だけ、

そのやりとりがわたしの中で

思い返すたびに途方もなくいとおしいだけで

彼そのひとに対する恋情にはほど遠いのだ

もう何年もわたしの中のちいさな恋は瞬間でしかなくなってしまった

いつかまた誰かを苦しいほど思ったりする日も来るのだろうか。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん