俺の隣の席に座ってたコーカソイドのお兄ちゃんがきょろきょろと辺りをうかがう。
俺は横目でそれを観察する。彼は手に持ったCDショップの紙袋からおもむろに何かを取り出した。
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない警察24時!!」DVD。
まだラップがかかっていた。彼は難儀しながらラップをはがす。家に帰るまで待ちきれなかったんだね。
彼の表情は喜びが表出しない様に抑えている風な、必死な感じだった。わかる、わかるぞその気持ち。
俺は何かあたたかいものを感じながらドトールを後にした。
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